旅のこと」カテゴリーアーカイブ

そして、神戸。

神戸初日は岡本のまめ書房さんへ。沖縄の古書と新刊を扱う書店です。沖縄県民としては頭がさがるくらいの品揃え。そんな書籍の間にちょこっと混ざって「ゼツメツキグシュノオト」も扱っていただいてます。光栄なことです。

神戸2日目と3日目はサンボーホールで行われた「いきもにあ 2018」へ。
西表の友人が出店(西表かえる連合公民館購買部)するというので遊びに。
生きもの好き(とうに「好き」のレベルを超えている)の集う場所の空気を吸って来ました。
あんなに長い時間いたのに、いざ画像をアップしようと思うと、いろいろ映っていて、ちょっと心配なのでアップ控えます。おさいふが危険ゾーンに突入するほど楽しみました。以上。

東京公演リポート・古書ほうろう投げ銭ライブ

荻窪音楽祭に出演した11月10日の夕方から、不忍ブックストリートの仲間である千駄木の古書ほうろうで、人生初の投げ銭ライブをしてきました。当時からの仲間が集まって、古巣感につつまれて、こぢんまりと4時間!喋ったり飲んだり、ピアノ聴いたり、時間を忘れて気がつけば夜の9時!
終わるころには、新しいお客さまが古巣メンバーとすっかり馴染んでいたのと、ピアノの川津直子さんが楽しんでくれていたのが、何よりでした。「またやりたい」って言ってます。
今回は「ゼツメツキグシュノオト」の朗読と演奏がメインでしたが、不忍でこれまで上演してきた「音楽紙芝居」(2014年に根津教会と2015年に古書ほうろう)のプログラムから何曲かピアノ曲を演奏しました。「月の光」のリクエストがあったことや、またそれをサラサラと弾いてくれた川津さん、ありがたくてうれしかったです。

那覇の公設市場前の古書店、市場の古本屋ウララの店番(1ヶ月に一度くらいお手伝いしています)風景を再現して、古書店 in 古書店(写真)
沖縄の話、生活の話、生きものの話、いろいろ聞いてくれて、質問もされて、またいろいろ経験をして、この場に戻ってきたい、そう思って那覇に戻ってきました。みなさまに感謝です。


翌日、沖縄へ帰る前に、明大前の七月堂古書部へ。出張ウララ棚の様子を見に。(写真)
棚の半分を「ゼツメツキグシュノオト」と私のリトグラフ「市場の古本屋」と絵はがきが占領していて、申し訳ないやらうれしいやら。
そのうちきっとウララの古書も補充されると思います。その前にウララ店主宇田さんの本「市場のことば、本の声」晶文社(サイン入り しかも1冊ごとに違うコメントが!)をぜひお買い求めください。心からオススメです。
今月も29日にウララでお店番をします。私は那覇で売ります。もちろん自分の絵本も売ります。

ムシャーマの夜

波照間島の旧盆行事「ムシャーマ」を見に行ったのは2014年のこと。昼間はみるく(=弥勒菩薩)や獅子が練り歩いたり、島民総出の芸能大会(伝統的な演目が演じられる)があったり、村の中心の広場は隅々まで活気に溢れています。
そして、日が暮れると各家で唱えられる念仏が風にのって聞こえてくるような、静かなお盆の夜を迎えます。

そんな念仏の声に誘われて、村の広場に出てみると、頭上で「コホーッ」と鳴く声。すぐさま遠くから「コホーッ」と答える声。リュウキュウコノハズクにちがいない!
この時に録音した鳴き声を、春畑セロリさんに送ったところ、「この空気感、遠近感、このまま曲がかけるかも」という返信がありました。彼女と私が東京と沖縄と離れていても、なんとか連載が成立するのではないか、と実感を持つことができたのはこの時です。
自然が放つ言葉は雄弁です。
そして、生きものたちが、人間たちの生活のすぐそばにいることも、この時おそわりました。

言事堂の黄色い椅子

img_822510月の「まぼろし県産本 原画展」のときに言事堂の紹介写真が撮影され、それがこちらの本「みんなの沖縄」(主婦の友社)に掲載されました。
黄色の椅子の存在感に惹き付けられたレンズがわたしのリトグラフ作品「名護蘭」も捉えてくれて、ちゃっかり載ってます。
この本、普通のガイドブックとちょっと違って、沖縄に住んでいる人が、自分の好きな場所を紹介しています。ですので、お店だけでなく、好きな景色とか、名所旧跡とか、いろんなものが含まれています。
全105件収録の中で、北部24件、中部51件、南部30件という配分にもその特徴がよく表れていると思います。ちなみに那覇は南部に含まれます。
沖縄に引っ越して来て、そろそろ丸4年になりますが、知らない店がいっぱい載ってます。沖縄リピーターにぜひオススメです。

蓮づくしの旅

7月末から一週間、民画の師匠、池貴巳子先生との韓国旅行へ行ってきました。前回は昨年の10月に済州島へ「神巫図」を見に行く旅で、だれが描いたのかもわからない迫力に満ちた古い絵に接して震え、多くの時間を済州島の海の幸やサムギョプサルを食べることに裂くという楽しい旅でした。
今回は全羅北道へ「一面の白蓮」を見に行くという旅で、コチュジャンの里として知られる淳昌(スンチャン)に泊まってコチュジャンづくりを体験したり、辺山半島の古刹・来鮮寺でテンプルステイしたり、扶安の築150年の家を改装した食堂へ行ったり、と今回も食とは切っても切れない旅でした。
務安の回山の蓮池の見渡す限りの蓮は、さわさわと風が蓮の葉を揺す振る音と真っ直ぐ延びた茎から咲く白蓮、蕾も、綻んだ花も、満開の花も、花弁が落ちたあとも、どの様子も清らかな美しさに、「改心せねば」と思うことしきり。暑い夏にこの花を咲かせてくれるのは、神さまのサービスじゃないかと、そんな気がしました。
ソウルに戻った後半の日程も、曹渓寺の境内にたくさんの蓮の甕があって、こちらは白、ピンク、赤、なかには緑がかった花もあり、朝に夕に覗いてみては蓮を堪能しました。
池先生の民画教室で蓮の花をずいぶん描きました。花弁の先を赤い絵の具でほのかにぼかしを入れるのに、一週間分の集中力を使ったことが思い出されます。旅の最後に仁寺洞で筆を買って来たので、また民画を再開せねば。お財布に残った最後の5万ウォン札を崩して買った筆だもの、しっかり使わないと申師任堂に怒られるわ。

IMG_5218今年3月に出版されたばかりの「小松の民話・長者のよめと はすのはな」(尾木沢響子文・池貴巳子画 小松市教育委員会発行)
池先生のお描きになる女の子は、顔が丸くて首がほっそりしていて、先生に似ている。