音楽紙芝居

2012「月夜のナイチンゲール」
2013「幸福な王子」「えんどう豆の上にねたお姫さま」
2014「金の魚」
2015「お菓子の家」「火打ち箱」「きよひめ」
2016「すてきなとりかえっこ」「オツベルと象」

音楽紙芝居について(2014年5月6日 根津教会 プログラムノートより)

音楽紙芝居はピアノと語りと絵で、物語の世界をつくります。紙芝居といっても一枚ずつ絵をめくるのではなく、スクリーンに映し出します。アニメーションのように、登場人物たちは動きません。しかし、動かぬ絵と絵の間を音楽が補ってくれる、その効果に気がついたとき、また会場のお客さまたちもその効果を感じてくださっていると思ったときの嬉しさ。この先、何度でも音楽紙芝居を上演して行きたいという気持になりました。

初めて音楽紙芝居を上演したのは、〈第25回荻窪音楽祭2012〉の「月夜のナイチンゲール」でした。次の年には「幸福な王子」を初演しました。音楽はすべてブルクミュラーの「25の練習曲」からです。どの曲を使っているのかは、上演後のお楽しみ。最初に曲目をお知らせしてイメージをつくってから見るより、物語の展開とともにブルクミュラーの音楽に出会って欲しいのです。その方がずっと面白いと思います。

音楽紙芝居をつくるきっかけとなったのは4年前の音楽雑誌「ムジカノーヴァ」(音楽之友社)での「ブルクミュラー鳥ノオト」(イラスト・文)の連載でした。本日ご覧いただく「音楽鳥図鑑」の3曲はその「ブルクミュラー鳥ノオト」のイラストを用いたものです。また、〈不忍ブックストリートweek 2011〉で、日暮里の古書信天翁で行ったイラストと絵つき楽譜の「ブルクミュラー鳥ノオト展」も、音楽紙芝居づくりに導いてくれたきっかけのひとつです。

今夜のプログラムは、これまでやって来たこと、これからやって行きたいことを詰め込みました。あまり説明をし過ぎず、聴くかたの想像力に委ねたいと思います。音楽紙芝居をきっかけに、そこから繋がる音楽鑑賞や読書へ広がっていくことを願っています。

音の台所・茂木淳子