蓮づくしの旅

7月末から一週間、民画の師匠、池貴巳子先生との韓国旅行へ行ってきました。前回は昨年の10月に済州島へ「神巫図」を見に行く旅で、だれが描いたのかもわからない迫力に満ちた古い絵に接して震え、多くの時間を済州島の海の幸やサムギョプサルを食べることに裂くという楽しい旅でした。
今回は全羅北道へ「一面の白蓮」を見に行くという旅で、コチュジャンの里として知られる淳昌(スンチャン)に泊まってコチュジャンづくりを体験したり、辺山半島の古刹・来鮮寺でテンプルステイしたり、扶安の築150年の家を改装した食堂へ行ったり、と今回も食とは切っても切れない旅でした。
務安の回山の蓮池の見渡す限りの蓮は、さわさわと風が蓮の葉を揺す振る音と真っ直ぐ延びた茎から咲く白蓮、蕾も、綻んだ花も、満開の花も、花弁が落ちたあとも、どの様子も清らかな美しさに、「改心せねば」と思うことしきり。暑い夏にこの花を咲かせてくれるのは、神さまのサービスじゃないかと、そんな気がしました。
ソウルに戻った後半の日程も、曹渓寺の境内にたくさんの蓮の甕があって、こちらは白、ピンク、赤、なかには緑がかった花もあり、朝に夕に覗いてみては蓮を堪能しました。
池先生の民画教室で蓮の花をずいぶん描きました。花弁の先を赤い絵の具でほのかにぼかしを入れるのに、一週間分の集中力を使ったことが思い出されます。旅の最後に仁寺洞で筆を買って来たので、また民画を再開せねば。お財布に残った最後の5万ウォン札を崩して買った筆だもの、しっかり使わないと申師任堂に怒られるわ。

IMG_5218今年3月に出版されたばかりの「小松の民話・長者のよめと はすのはな」(尾木沢響子文・池貴巳子画 小松市教育委員会発行)
池先生のお描きになる女の子は、顔が丸くて首がほっそりしていて、先生に似ている。

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