フェスまとめ

BF_0802ブルクミュラー・フェスティバルに参加した2日間、なにを感じて、なにをこれから活かしていけるのか、自分のためのメモです。

音楽紙芝居で使っている音楽は『すべてブルクミュラー』です。と謳ってこれまで2つの作品をつくり、再演を重ねて来ましたが、今回ほどピアノの関係者、先生がたが客席に多い会場は初めてでした。いろいろな説明を抜きにして分かち合える嬉しさがあるとともに、聖地に踏み込んでしまったドキドキ感も味わいました。
「ブルクミュラーは作曲家で、25の練習曲は定番のピアノ教材として愛され続けています」と前置きせずに音楽紙芝居の上演を始めたのは、なにしろ初めてでしたから。

1日目のトークショーとコンサート
2日目のセミナー、バレエ、公募の参加者による演奏大会、音楽紙芝居
ブルクミュラーづくしのブログラムのなかで「ブルクミュラー愛」がそこここで炸裂し、ブルクへの様々なアプローチを見せてもらいました。

「わたしはブルクミュラーを愛しているのだろうか?」と、ふと疑問が頭をよぎり、2日間ずっとそのことを考えながら参加していました。そして、「わたしはブルクミュラーの音楽を『素材』としてこよなく愛している」という結論にたどり着きました。
ブルクミュラーは丸々1曲聴いても、ひとつの世界ひとつの物語を想像さます。しかし、小さな単位のパーツになっても、なにかを感じさせる。素材としての魅力の宝庫なのだということを改めて感じることができました。

2日目午前のセミナー「春畑セロリのブルクミュラー講座 弾く・分析する・演じる……」では、音楽と表現(とくにセミナー後半は石野由香里さんも加わって、『演劇表現』へ)、言葉や身体表現と音楽がどんな風にお互いを引き出しあって、どんな効果があるのかをつぶさに見ることができました。わたしとはアプローチはちがうけれどプロセスが似ているとも思いました。
ひとつの正解を求めないで、いろいろやってみるところ、観察と想像と実験を常にくり返していて飽きないところも好きだなと思いました。
このセミナーで見聞きしたことを、翌日の朝、川津さんと「金の魚」の打ち合わせをしながら、さっそく使ってみました。自分でやってみると、納得が深まる!

8月の暑いさなかに那覇から東京へ行くのはもったいなくて、もう少し涼しい季節にフェスティバルやってくれたらいいのに、と思っていましたが、参加者のみなさんの真剣な眼差し、遠方から飛行機や新幹線に乗ってやってきたというピアノ教師の方々もいらして、夏休みに勉強したり刺激を受けたりしているのだと知り、頭がさがりました。
出演者のみなさんや主催者の音楽之友社の方たちとお話して、自分の仕事を客観的に見る機会にもなりました。

結局、たくさんの宿題をいただき、「これからも勇気だしていろいろやってご覧なさい」と言って貰えた、そんなフェスティバルだったと思います。
また、参加したいなぁ、ブルクフェス。

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