世田谷公演を終えて、那覇へ帰ってきました。飛行機を降りたとたん、湿気を吸って身体がふくらんだような。。。 この皮膚で捉える感覚は、いろんなことを教えてくれるような気がします。
さて、今回は会場の定員も上演時間もこれまでにない規模の大きな公演で、心臓のバクバク度がいつもより2割増くらいに感じました。
お陰さまで、来場者数は229名。客席の9割を越えるお客さまが来てくださいました。ありがとうございました。
どの年齢層のお客さまが多いのか? それは蓋を開けてみないとわからないのですが、思っていたより大人の方が多かったように思います。今回も主催者の方々がいろいろ考え、公共ホールの役割もありますし、プログラムもよくよく相談して、本番にのぞみました。お客さまの拍手もさまざまな課題も、自分のお土産としてもって帰れたと思います。
今回のための新作「すてきなとりかえっこ」(アンデルセン「父さんのすることはいつも良し」とブルクミュラー「貴婦人の乗馬」)では、「貴婦人の乗馬」の「とぼけた味」を再発見することができました。
また後半に上演した「きよひめ」(「道成寺縁起」とブルクミュラー「タランテラ」によるは昨年《大人のための音楽紙芝居》(@古書ほうろう)で初演して以来でしたが、「貴婦人の乗馬」同様、「タランテラ」1曲で物語のコンセプトと一致してお話を運んでくれるという意味で、音楽のチカラを改めて感じることができました。
「月夜のナイチンゲール」は初演以来7回目の上演でした。後半の語りできかせる部分は、音楽や絵の変化に頼れず、だけど重要な場面でもあり、今回も力不足を感じたのですが、この部分をなんとかしたい。そして、このお話の「深い思いやりをもって分ちある尊さ」というアンデルセンのメッセージの深さを思うと、今後も大切に上演して行きたいという気持ちを新たにしました。
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。