中国皇帝の庭は見渡すかぎり…… とはじまるアンデルセンの「ナイチンゲール」。その広大なお庭の描かれ方は、いつくか集めた本の挿絵や絵本を見ても、それぞれ違っていて、でもきっとどこかにモデルがあるんだろうな。
さて、「月夜のナイチンゲール」ではどんな庭にしようかなと、これまでに行ったことのある蘇州や上海の庭の記憶を掘り起こしても、思い出すのは観光客のものすごい数ばかり。
いろいろ記憶をたぐるうちに思い出した中国(風)の庭がコレ。ヴェトナムのフエの嗣徳帝(トゥドゥック)廟の釣殿と蓮池。生前は別荘として使われていたそうだから、墓所といってもどこか風雅。人がそこに佇んでいても不思議ではない気がする。
15年くらい前に撮った写真なので、まだそれほど観光客もいなくて、静かな場所だったと記憶しています。いまはどうなんだろう。また行ってみたい。
皇帝の庭