「ピアノと語りでつづる『音の絵本』」の本番まで、1週間を切りました。
11月24日(土)19:00開演 ブックカフェゆかるひ (那覇市久茂地)です。
今回のプログラムのうちの「くもこ」は、宇田智子さんのエッセイで、沖縄の出版社ボーダーインクから2013年7月に出版された「那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々」に収録されている1篇です。
宇田さんは牧志第一公設市場の目の前の小さな古書店ウララの店主でもあります。
すでに読まれた方、まだの方、いらっしゃると思いますが、「くもこ」という言葉の可愛らしさとともに、古書店主である筆者が手にした古書から思いをめぐらし、琉球時代の「おもろそうし」から昭和の絵本のことまで、音楽を聴くように自然に入ってくる文章です。
思わず朗読したくなりました。琉球時代の空に遊ぶ「くも」を想像してリトグラフを作りました。その画像を背景に朗読し、ピアノのサトウユウ子さんとセッションします。彼女のインプロヴィゼーションには、テキストを読み込んだ末に出てくる「一滴」の魅力があります。
本番で朗読しているときは決して余裕があるわけではないのですが、パフォーマンス中に、彼女のピアノを楽しんでいるもう一人の自分がいます。それくらい素敵です。どうぞ、お聴き逃しなく!
そして「おまけ」。
宇田さんの「くもこ」を読んでいるうちに、「くもこちゃん」と言う主人公が動き出し、お話をつくりました。3分くらいの短いお話。絵と文、音の台所作です。
お客さまにとって、うれしい「しーぶん(おまけ)」になるかどうかわかりませんが、箸休め的に、ちょっと朗読させていただきます。絵も描いてます(まだ描いています)。
最後は、再びサトウユウ子さんのソロがあるので、たっぷり音楽に浸ってください。
リトグラフ「くもこ」は現在、ゆかるひの店内に飾っていただいています。どうぞ、カフェでのおくつろぎの際に、眺めてみてください。