音楽のちからで海を渡るぞ

(つづき)
その(2)
音楽のちからで言葉の壁をこえるぞ!

ウララの帳場に座っていると、1日に3組くらい、外国からのお客さまが本や絵はがきを買っていかれます。
それは、店主宇田智子さんの本、前述の「那覇の市場で古本屋」の韓国版と台湾版、また彼女の2冊目の本「本屋になりたい〜この島の本を売る」(ちくまプリマー新書)を読んでウララにやってくる方たちで、お店のまえに立たれただけで、宇田さんの読者だとわかります。

「本を読んで、沖縄へ来ました」「いい本屋ですね」「本屋をやりたいんです」と、なかには日本語で話しかけてくださる方もいらっしゃいます。宇田さんと話すために、この言葉を用意して来たんだろうな、と思うと申し訳ない気持ちになります。2坪もないこの店でちいさな国際交流が生まれるのは、宇田さんの『本』があるからで、まぶしく、羨ましいことでした。

CDも店頭で見つけてね

そんな店頭に、絵本「ゼツメツキグシュノオト」を置いてもらえる。夢のような話です。実際にはCDも置いてもらいました。ピアニストの内藤晃さんの繊細なピアノは、清らかな気持ちにさせてくれます。CDの中には私の朗読も入っていて、それは「生きものたちのつぶやき」と思ってください。録音した当座は恥ずかしくて仕方ありませんでしたが、今はやっとこれも作品の一部と思えるようになりました。(朗読なしでピアノだけで聴くこともできますので、ご安心ください)
音楽がいっしょだと、日本語が読めなくても、音楽のちからで「ゼツメツキグシュノオト」のエッセンスが伝わるにちがいない。春畑セロリさんのピアノ曲には、エッセンスをナチュラルに伝える魅力があります。

というわけで、那覇の小さな古本屋の店先で、これからもたまに店番をしながら、コツコツと絵本を、CDを、できたら楽譜も、世界へ売っていきたいと思っています。きっと言葉をこえて、「ゼツメツキグシュノオト」のメッセージが伝わると信じています。

表紙にフクロウがいる理由

この週末あたり、「ゼツメツキグシュノオト」の絵本が全国の書店の店頭に並ぶことと思います。半年前、絵本化の話を最初に聞いたときには、『不安』の2文字しか頭に浮かびませんでした。「売れなかったらどうするの???」

しかしその一方で、市場の古本屋ウララの店頭で、一冊一冊絵本をコツコツ売っている自分の姿を想像しました。

月に1度か2度、ウララのお店番を手伝うようになったのは、2016年の秋ごろなので、連載に行き詰ってウンウン唸っていたころと重なります。(音楽之友社のHPで連絡が始まったのが、2016年1月。月1回の連載が1年半続き、18作品(絵とピアノ曲)が出来上がったのが2017年6月)

連載が終わったら楽譜になることは決まっていましたが、思いがけず、CD化や絵本化の話が舞い込んで来ました。話が進行する中で、ウララの店番をしながら思ったことがいくつかあります。

その(1)
ここで売るなら、表紙はフクロウの絵にしよう!
ウララのアイコンはフクロウです。店の看板も、店内にも木彫りの置物のふくろうが居ます。(なぜフクロウなのかは、宇田智子著「那覇の市場で古本屋〜ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々」ボーダーインク刊のP124でどうぞ)
斜向かいに「ふくろう楽園」という施設ができて、生きたふくろうが見られるのですが、そこが出来たのはウララの開店よりも後のことです。

絵本の表紙

絵本のために描き下ろした表紙にはリュウキュウコノハズクがいます。ウララの店頭で、自分の手で絵本を売って、ひとの手に渡っていく。だとしたら、この場所から自然につぶやける絶滅危惧種はリュウキュウコノハズクだ、と思いました。
シーソーみたいに揺れる琉球松の小枝にちょこんとのったコノハズク。小さな店にぎっしり詰まった本の間からみえ隠れするコノハズク。

当初、『不安』の2文字しかなかった頭の片隅で、表紙のことを考えている。あきれたもんです。

その(2)については、また明日書きます。(つづく)

ゼツメツキグシュノオト メディア情報

「ゼツメツキグシュノオト」を取り上げてくださったメディアの情報(関係者の出演するラジオ番組などのお知らせです。
特設ホームページでも随時情報を更新しています。
https://www.ongakunotomo.co.jp/web_content/zetumetukigushu/index.html

【新聞掲載】
朝日新聞〔東京版〕
5月7日(月)夕刊 文化面
デジタル版
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180507002332.html

【ラジオ出演】
オッターヴァ
[パーソナリティ:飯田有抄、ゲスト:春畑セロリ・内藤晃・深津美佐紀]
http://ottava.jp/
2018年4月19日(木)18:30頃~(番組は18:00~)

【ラジオ出演】
トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ
[パーソナリティ:田中美登里、ゲスト:春畑セロリ]
2018年4月14日(土)28:30~29:00  TOKYO FM = 4月15日(日)4:30am~& radiko.jp(1週間以内ならタイムフリー聴取可)
http://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20180415043000

4月14日(土)28:00~28:30 K-MIX(FM静岡)= 4月15日(日)4:00am~
4月15日(日)0:00~1:00am MUSICBIRD THE AUDIO
http://musicbird.jp/programs/twmw/

【雑誌掲載】
ぶらあぼ 5月号
2018年4月18日(水)発行
「Pick Up」に掲載
http://ebravo.jp/archives/42375

【ラジオ出演】
カフェフィガロ
[パーソナリティ:林田直樹、ゲスト:春畑セロリ]
https://www.blue-radio.com/program/cafe/
2018年4月8日(日)、4月15日(日)18時以降に公開。
1週間はオンデマンドで聴取可能。無料登録後は3か月聴取可能。いずれも無料。

【新聞掲載】
毎日新聞デジタル版
https://mainichi.jp/articles/20180406/k00/00m/040/056000c
2018年4月6日(金)公開

版画工房コントルポワン展 vol.8

3年前から通っている版画工房コントルポワンの展示が那覇市民ギャラリーで、3月20日(火)から始まっています。

今回8点出展しました。昨年秋のブックパーリーokinawaでの一連の展示のあと、あまり余裕がなかったので、新作は3つほど。

市場の古本屋ウララのフェアで飾ったリト(写真)も今回展示しています。ウララ店頭で見るのも良かったですけど、明るい照明の元で見ると、なんだか新鮮。

自分の作品の写真しかアップできないのがとても残念ですが、銅版画、油絵。水彩画など、工房に集うみなさんのステキな作品が展示されています。3月25日(日)までですので、ぜひお近くにお越しの際はお立ち寄りください。

4/28 発売記念イベント決定!

満席になりました。お申し込みくださったかた、当時お会いしましょう。

3月9日に「ゼツメツキグシュノオト」楽譜とCDが発売され、4月中旬に絵本も発売されます。楽譜・CD・絵本がそろって、4月28日に発売記念イベントを行うことになりました。 要予約です。ちいさな会場ですので、どうぞお早めに!よろしくお願いいたします。